私の記憶に残るパパの枕の抜け毛

私は、父が３０歳の時に出来た子供です。

 

もう私も３０歳を過ぎましたので、小さいころのことは、あまりはっきりと覚えていません。しかし記憶に残る限りの私の父の髪は、私が小さなころから薄くなってきていました。年齢的には、３０半ばで抜け毛はすでに広がっていたということだと思います。

 

ですので、私の小さな頃の心にも、何でパパの枕には抜け毛がいっぱいなんだろうという記憶として残っています。人の抜け毛をする箇所というのは、おでこからだったり、頭頂部からだったりいろんな箇所から始まるのだと思います。しかし父の場合はちょうど枕のあたる部分からだったように思います。

 

ですので、父はそれを気にして抜け毛予防の何かを頭につけていたような記憶があります。しかし私は髪があろうがなかろうが、それが私の父なのだと当たり前に思っていましたので、今でも髪の薄い男性を見てもなんとも思いません。現在、３０代半ばの私の夫にはふさふさの髪があります。

 

今の所抜け毛はなさそうですが、この後はわかりませんよね。私の母がよく、お父さんも昔は髪がふさふさだったんだよ、と言っています。ですから今がふさふさで大丈夫でも、この先の抜け毛の事は誰にもわかりません。ですが、父が髪が薄かったために、それを見慣れている私には、夫が抜け毛がひどくなっても大丈夫です。

 

人は髪だけで判断してはいけません。他人が気にしている以上に、本人にとってはとても深刻な問題のはずだからです。